近年、日本では政府において予防医学の観点から統合医療を行うことが重視されています。
予防医学とは病気の発生を予め防止する医学のことです。
反対に病気になってから治す医学を治療医学といいます。
病気を早期発見し、早期治療を行うことは重要なことですが、それ以上に大切なことは、病気にならないように努力することです。
多くの病気は食生活、運動、生活習慣や環境改善などで体を整えることによって未然に防ぐことができるのです。
また予防医学には病気の予防だけでなく、病気の進行を防ぎ、再発を防止することも含まれています。
日本で予防医学が重視されているのには、高齢化社会の到来、がんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病の増加、メタボリックシンドロームの増加、そして国の医療費の増加が背景にあります。
統合医療はアメリカやイギリスでは研究が進んでおり、代替医療による治療が国民に浸透しています。
代替医療は漢方や鍼、灸、栄養療法、温熱療法、アーユルヴェーダなどさまざまなものがあります。
多くの代替医療は体が持っている自然治癒力を高めることによって、健康維持や病気を予防するものです。
現代のさまざまな健康問題を解決するのに治療医学だけでは限界があり、予防医学が重要なものと考えられています。
そして予防医学を充実させるためには代替医療が欠かせないものとなります。
日本をはじめ先進国では、近年高齢化が進んでいます。
日本では10年以内に4人に1人が65歳以上の高齢者になると予測されています。
高齢化社会では社会全体で高齢者を支えていく必要があります。
近年日本では介護保険法が制定されるなど、国をあげて高齢化社会に対応する取り組みを行っています。
日本は医学の進歩に伴い世界の中でも有数の長寿国となりました。
そこで、いかにして長い老後を健康で有意義に過ごすかということが重要な問題となっています。
長い老後を健康的に送るためには未病の段階で病気を予防し、老化による生理機能の低下を防止する、介護予防が重要になってきます。
高齢者の介護予防には、生活習慣病の予防、転倒防止、筋力向上、食生活の改善、認知症や閉じこもりの防止など多くの課題があります。
近年、医療の現場において注目されている統合医療では、さまざまな代替医療を取り入れた治療を行いますが、高齢化社会では高齢者が医師の手や自分自身で、代替医療を取り入れた健康維持に努めることが介護予防につながると考えられます。
また高齢者は生活習慣病やメタボリックシンドロームが多く、介護予備軍の状態にあるといえます。
介護予備軍の治療では体に負担の大きい高度な手術や最先端の治療より、生活習慣や食事の改善によって自然治癒力や免疫力を高める代替医療が必要です。
日本の医療のあり方が問われる今日、統合医療はますます重視される傾向にありますが、高齢者の介護予防においても、統合医療は健康で有意義な老後を過ごす手助けとなる医療として期待されています。
医療の現場ではこれまで西洋の治療医学を中心とした治療が行われてきましたが、これからは積極的に代替医療を取り入れ、健康をつくるための統合医療が必要だと考えられています。