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統合医療の実際(5)

【ホメオパシー治療】
日本でホメオパシー治療という言葉はまだ一般的に知られていませんが、近年統合医療の導入が急がれる中、ホメオパシー治療が代替医療の一つとして注目を集めています。

ホメオパシー治療の起源は古代ギリシャにまで遡りますが、近代のホメオパシー治療は今から約200年前に、ドイツの医師であるサミュエル・ハーネマン氏によって始められました。

ホメオパシーのホメオは「同じようなもの」、パシーは「病気」という意味があり、ホメオパシー治療は「同種療法」「類似療法」「同毒療法」とも呼ばれています。

この治療の内容は「症状を引き起こすものによって症状を取り去る」という同種の法則を基本にしています。
アレルギーなどの原因になる物質を、成分がなくなるほど薄めたものを体内に取り入れ、それに対する体の免疫力をつけ病気を治すという体にやさしい治療です。

ヨーロッパではホメオパシー治療と鍼治療、ハーブ治療の三つが、相補・代替医療として基本的な治療法となっています。
イギリスを始め、ヨーロッパの多く国ではホメオパシー医が王室主治医になっています。

現代医学は近年著しい進歩をとげましたが、反面、現代医学で解明されない病気が多くあります。
かつては治療の原理が解明されず、近代医学で否定されていたホメオパシー治療は、現代医学の進歩により原理が少しずつ解明され、近代医学に代わる代替治療として欧米を中心に再び脚光を浴びています。

日本ではまだホメオパシー治療を行っている人は極少数ですが、今後統合医療の重要な治療方法の一つとして日本で定着することが期待されます。


【温熱療法】
最近では統合医療とともに代替医療が注目を集めていますが、代替医療の代表的なものに温熱療法があります。

温熱療法とは体を温めることによって血液の循環を促し、病気の回復能力を高める治療方法です。

人間の体は冷えると血液の循環が悪くなり、さまざまな不調が現れます。
肩こり、腰痛、頭痛、疲れ、内蔵機能の低下、生理通、生理不順などその症状は人によって多様です。
そういった不調は体を温めることで症状の改善が期待できます。
それは体を温めることで血液の循環がよくなる他、神経がリラックスして質のよい睡眠につながり、ストレスや疲れを解消することができるからです。

もともと温熱療法はがん細胞が熱に弱いという性質に着目し、がんの代替治療として開発された治療です。
がんの温熱療法には全身を温める全身温熱療法と、がん細胞とその付近を温める局所温熱療法があります。
現在は局所温熱療法が一般的に行われています。

最近では日本の病院でも統合医療が重視され、温熱療法は放射線治療や抗がん剤の効果を高める代替療法として、他の治療と併行して行われています。

がんと熱との関連性は昔から知られており、1960年代に本格的な研究が始まりました。
未だ温熱療法は研究段階であり標準的治療ではありませんが、治療の難しい局所進行がんや、再発がん治療の選択肢の一つとして考えられるようになっています。
近年日本の多くの病院で温熱療法が導入され、保険の適用ともなり、今後が期待されている治療方法です。

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